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DMGP2023-1st- 参戦レポ

お久しぶりです。

自分の応援しているコンテンツどうしのコラボを夢見る人、ひよこ済みです。

本記事では、2023年4月15日(土)に幕張メッセにて開催された、

Duel Masters Grand Prix 2023-1st-アドバンス部門に参加したレポートを記しました。

対戦終了後の感想戦という形で読んでいただければ幸いです。

 

  1. デッキ選択
  2. メタゲーム考察
  3. 戦績
  4. 感想
  5. 意見

 

1.デッキ選択

今回使用したデッキは【5cコントロール

昔から愛用していた【連ドラ】を《ザーディクリカ》と《最終モルト》を主軸としたコントロール型に再構築した。

採用に至った理由は"一番使い慣れていたから"である。

ちなみに他の採用候補としては【メタジャオウガもどき】【赤黒"カイザー"邪王門】【赤緑ボルシャックモモキング】を用意していた。

以下に各種カードの採用理由を述べる。

なお、解説内においてカード名を略称で表記する場合があるが、そこはご了承いただきたい。

 

1.マナブースト:《デドダム》・《ステゴロ/お清め》・《ミラクル》

・言わずと知れた【5c】のマナブースト

《ステゴロ/お清め》はマナ回収と墓地対。《ミラクル》は《ボルカなう》と《カツキング》に安定して繋げる他、《デッドブラッキオ》の多色マナ武装5の達成という役割がある。

そのため、採用枚数に関して悩んだが、受け札を多めに用意することで序盤マナブーストは上限10枚と考え、4-3-3とした。

 

2.中盤5マナ域:《カツキング》・《ボルカなう》・《ドラゴンズ・サイン》

・おおよそ3ターン目以降の中盤域には手札補充と盤面処理を担う《カツキング》・《ボルカなう》を採用した。

どちらも色構成がティムールカラーで同じため、マナ基盤さえ揃っていれば無理なく使用できるのが強みである。

《カツキング》は《カマス》等のアンタッチャブル生物の除去と各種革命チェンジ生物、《ザーディ》等の《ドラゴンズ・サイン》に対応した生物へのアクセス。

《ボルカなう》は《キャディ》や《ミクセル》といったコスト制限メタへの除去、《ニンギョ》などの《カツキング》ではアドバンテージロスとなりうる場面に対しての対処。及び《ザーディ》・《灰燼と天門》の踏み倒し要員の準備、次展開用カードの補充が仕事となる。

《ドラゴンズ・サイン》は展開の主軸となる《ザーディ》・《最終モルト》の展開、《XXDDZ》・《ラフルル・ラブ》による呪文封殺を行う。

また、いずれのカードも受け札として十分な能力を有しているため、【赤単我我我】に対してはめっぽう強い。

 

3.その他受け札:《灰燼と天門》・《テック団》・《デッドブラッキオ》

・《灰燼と天門》の最たる能力はブロッカーの付与+任意のバトルである。

盤面処理だけで考えても少なくとも1体は討ち取り、ブロッカーを付与したことによりリーサルを防ぐ状況も考えられる。

《ザーディ》・《XXDDZ》を蘇生した場合はさらに寿命が延びるため意識して墓地肥ししたいところ。

《テック団》は小型の大量展開への対処、《ドキンダム》等の特殊生物への除去が主な仕事。

《灰燼と天門》・《テック団》ともに《ザーディ》の踏み倒し圏内のため手札・墓地の双方から唱えられるようにキープしておきたい。

・《デッドブラッキオ》は条件付きではあるが強力なSバックを有する点と、コマンドであるため自軍についた封印を剥がせることに加え、デッドダムドの侵略先としても優秀である。また純粋な2打点であり、忘れがちではあるが相手のドラグハートの龍解も阻止できるなど見逃せない点も多い。

そして、今回採用に至った大きな理由の一つが"EXライフ"との相性の良さである。

《XXDDZ》はアタックトリガーでEXライフを消費しなければいけないが、《ザーディ》のEXライフに関しては本人の能力で消費することが無いため、条件を満たしていれば《デッドブラッキオ》の餌として喰わせることが出来る。無論、状況によっては《XXDDZ》のEXライフを食べることも選択肢として頭に入れておくべきである。

 

4.主軸:《ザーディ》・《最終モルト

・このデッキにおける主軸生物。

どちらも《ドラゴンズ・サイン》からの早期踏み倒しに対応しており、前者を踏み倒した後に墓地から再び踏み倒すことで後者を展開することも可能である。

《ザーディ》は状況に応じて踏み倒す呪文を選ぶ必要があり、判断を間違えれば自ら不利な状況に追い込んでしまう可能性もある。盤面をよく観察し、展開を予想することが《ザーディ》の能力を最大限に活かす最適な方法となるだろう。

本デッキのメインアタッカーがこの《最終モルト》なのだが、こちらは超次元ゾーンの解説にて詳しく記述する。

 

5.呪文メタ:《XXDDZ》・《ラフルル・ラブ》

・主軸生物と同じくどちらも《ドラゴンズ・サイン》に対応しているため、早期のメタ展開が可能である。また後者は《カツキング》からの革命チェンジにも対応。

・《XXDDZ》は《ドギラゴン剣》・《ミラダンテ》の革命チェンジに対応。アタックトリガーで呪文を封殺しながら3打点を打ち込む。後者にチェンジした場合は呪文封殺+コスト7以下召喚不可となり、よっぽどのことが無い限りはそのまま勝利へと進める。

また、《ラフルル・ラブ》への革命チェンジも可能であり、2ターン連続の呪文封殺もできる。

・《ラフルル・ラブ》は《ドラゴンズ・サイン》からの踏み倒しにより即時に呪文メタを放てるため、ハンドアドバンテージを考慮する場面ではこちらを使用したい。

また、下面の《未来から来る》は素撃ちも可能なマナコストではあるが、基本的には《ザーディ》からの踏み倒しで使用すると考えて良い。条件は比較的厳しいが、《未来から来る》→《ドラゴンズ・サイン》→《ザーディ》→《未来から来る》と繋げられるとコンボも頭に入れておくこと。

 

6.ピン差しカード:《デッドダムド》・《ドギラゴン剣》・《ミラダンテ》

・《デッドダムド》はマナ基盤・侵略能力・CIP、どれを見ても優秀な生物。

このデッキにおける侵略対象は9種類23枚(超次元を含めると11種類25枚)。

禁断として剥がれても、SバックやレッゾX・ドギラXの餌になっても美味しいところだらけなため、入れない理由はなかった。

・《ドギラゴン剣》/《ミラダンテ》は共に《カツキング》から革命チェンジが可能であり、早期から盤面を制圧できる。その強さは皆さんもよくご存じのはずなため解説は割愛する。

 

7.超次元カード:《13番目の計画》・《レッゾバスター/ドギラX》・《時空レッゾX》

・《13番目の計画》はどう考えても40枚に収まらない上に《禁断》を使用していたため圧縮は可能と考え採用。

・《レッゾバスター》の面はほとんど使うことが無い。《ドギラX》はブロッカー貫通の3打点として使用。《ドギラX》は裏面に隠れているため存在を忘れることがしばしば。

・《時空レッゾX》は主に《最終モルト》から侵略。表面はマイナス修正、覚醒後は状況に応じてモードを使い分けてリーサルへと持ち込む。覚醒条件の進化元を墓地に送る能力も《灰燼と天門》の下準備に繋がるのがポイント。

 

8.ドラグハート:《将龍剣》ガイアール《銀河大剣》ガイハート《始原塊》ジュダイナ《覇闘将龍剣》ガイオウバーン《爆銀王剣》バトガイ刃斗

・《将龍剣》/《覇闘将龍剣》:各種踏み倒しからのバトル除去要員。相手がスレイヤーであってもドラグハートを犠牲に本体を残せるため積極的に処理していきたい。

・《銀河大剣》:昨今のGSカードの採用率増加により龍解条件達成が難しくなってきているが、追加ターンを得ることは勝利を意味するため採用。

・《始原塊》:ギリギリの状況で自ターンの開始に付けるならこのドラグハート。マナからの召喚と裏面の攻撃制限で耐えながら逆転の機会を狙う。

・《爆銀王剣》:アタックトリガーを無理に使う必要はなく、《カツキング》からの革命チェンジ等で条件を満たして龍解することの方が多い。追加打点が見込めるなら使用するべきだが、裏面の方が確実な展開能力を有するため、タイミングは状況判断による部分が大きい。《始原塊》と同じく攻撃制限能力を持つが、条件の違いに着目して使い分けていきたい。

 

9.盤外枠:《禁断/ドキンダムX》

・主な役割はデッキ圧縮。運用のカギとなるのは封印の剥がし方で、最終的に1枚だけ残るように調整しておくとカウンターとして機能する。

好きな言葉はコマンド。嫌いな言葉は指定除去。

 

10.相棒枠:《ニコル・ボーラス》偉大なる龍

・かつて全知全能であったその龍は、失った力を求めてあらゆる策略を巡らせ、果ては多元宇宙の掌握を狙っていた。

結果として全てを失うことになった彼だが、その知識と力は機械の軍勢ファイレクシアなど取るに足らぬ“偉大なる龍”と呼ぶにふさわしきものであった。

彼の出自や巡り合わせが違ったのならば、多元宇宙が辿る歴史もまた違っていただろう。

 

2.メタゲーム考察

以下、特に意識していたアーキタイプに対しての有利/不利を記述する。

 

◆メタジャオウガ:どちらかというと有利

・サガループに対してのメタ筆頭として採用数が最も高いと予想していた。

《とこしえの巨人》、《キャディ・ビートル》、《ニンギョ》etc…と、踏み倒しが前提の【5c】にとっては厄介な生物が多いため、初期案では《メガマグマ》を採用していたが、練習を重ねていった結果不採用となった。

・このデッキは《CRYMAX》+小型生物複数体という形がリーサルの基本型となり、脇に並んでいなければ容易に殴れないという弱点がある。

そのため、こちらの動きとしては小型生物を焼きながら手札を補充し、《CRYMAX》の登場を遅らせることが重要となる。

・基本的にミッドレンジは一回の動きが大きいため、一つ一つの動きを潰すことが得意なコントールは有利に立ち回れると考えた。

■要注意カード《オリジナルフィナーレ》・《ホール・イン・ワン・ヘラクレス

・前者に対しては5マナ到達前に《XXDDZ》・《ラフルル・ラブ》による呪文封殺、後者に対しては《テック団》によるバウンス、もしくは再展開される前にリーサルを仕掛ける必要がある。最も、《ヘラクレス》をお出しされている時点でゲームが煮詰まりすぎているのだが。

 

◆万軍投:有利

・こちらのデッキも基本的な構造は【メタジャオウガ】と同じ。

リーサルは《万軍投》の連続展開、《ミッツァイル》による大攻勢、果ては《神の試練》を使用した敗北回避とやりたい放題である。

・【メタジャオウガ】との大きな違いはリーサル圏内への到達速度。

4マナ《万軍投》から各種GRでターボ、《カット丙》で防御札をピーピングハンデスしながらダイレクトへ持ち込むのが主な動き。

4ターン目以降の動きに対して反応できるか否かが勝負の分かれ目となっており、基本的には盤面処理と呪文メタ、召喚メタを使いながらリーサルへと持ち込む。

・展開量が多いが、コンボ系デッキの盾自体は薄いと考え、リーサルへの準備期間に防御を固めることで勝機を見出せると考え有利と判断した。

■要注意カード:《全能ゼンノー》・《カット丙》・《ミッツァイル》

・メインギミック自体はそこまで怖くないが、《ミッツァイル》だけは対処手段が限られるため要注意。

 

◆アポロヌス:不利

・後述する【サガループ】とは違い"殴る"ワンショットデッキ。

条件は厳しいが、《ファイア》→《ネ申》+《バトライ.鬼》→各種《レッゾ》→《アポロ》で確殺リーサルとなる。

《ネ申》が用意できていない場合でも《R.S.S.》を代用とするパターンや、順当に2ターン目の《アストラル》から《バトライ.鬼》に繋がるパターンも多く見受けられる。

また、盾にも《クロック》が埋まっている可能性が考えられ、容易に殴りに行けないことも不利と判断した要因の一つである。

・そこで問題だ!この敗北寸前な状況で《アポロ》の攻撃をどうかわすか?

3択-ひとつだけ選びなさい。

答え➀-手札に《ザーディ》or《XXDDZ》を抱えた上で盾に《ドラゴンズ・サイン》が埋まっていることをお祈りする。もしくは先攻3ターン目に《デドダム》で《ザーディ》or《XXDDZ》を墓地に落とした上で盾に《灰燼と天門》が埋まっていることをお祈りする。

答え②-《デッドブラッキオ》の多色マナ武装5を達成した上で相手の《アポロ》が選択可能である。

答え③-かわせない。現実は非情である。

 

◆サガループ:無理

・どうあがいても無理である。

コンボが始まってしまえば、ほぼ止めようがない。

構築内容を見ていただければお分かりの通り【5c】に採用可能な《とこしえ》と《パルテノン》が入っていない時点でお察しください。

よって、相手ターンにループが始まらない場合に限り《XXDDZ》と《ラフルル・ラブ》及び《ミラダンテ》のメタで対応する以外に対抗手段がない。

そもそも【サガループ】へのメタが大多数を占めると考えていたため上位に上がるにつれて駆逐されることを願っていた部分が大きい。

 

3.戦績

1戦目:【秘匿デッキ】-負け

おそらく全方位メタのSトリガーマシマシデッキ。

見えていたカードは《とこしえ》《テック団》《S・S・S》《ボルカなう》《天門》etc.

最後は《ロマイオン》のアタックトリガーから《テック団》で《禁断》の封印を剥がされ、返しのアタックに《オロチ》で《ドキンダム》をバウンスされ敗北。

お相手曰く、「《ダンテ》にチェンジされていたら分からなかった」とのこと。

 

2戦目:【4c万軍投】-時間切れにより両者敗北

序盤の《お清め》や《ボルカなう》が機能したおかげで、おおよそこちらの想定通りのゲーム展開に。

しかし、《ミッツァイル》によって形成逆転、攻勢に出られたところで制限時間終了のアナウンスが。

最後のトリガーチェックで《ボルカなう》と《テック団》が捲れたため、《ミッツァイル》の除去と《全能》の除去には成功。

ダイレクトによる敗北は免れたが、そのターン中の決着とならず両者敗北となった。

 

3戦目:【メタジャオウガ】-敗北

序盤から《ストラトバック》に苦しめられる展開となった。

最終盤面、《CRYMAX》からのリーサルを《ボルカなう》で回避。

次ターンに《灰燼と天門》で《デッドブラッキオ》を蘇生し、《CRYMAX》をマナに送り何もできない状況での敗北は回避したが、返しのターンに《デドダム》と《サイクルペディア》を展開される。

ここで相手の盤面は《ストラトバック》、《デドダム》、《サイクルペディア》が残っている状態。

対して自陣は《デッドブラッキオ》、《カツキング》のみ。

手札には《テック団》×2枚、《XXDDZ》、《ミラダンテ》をキープしていた。

さて、冷静に考えれば《テック団》で相手盤面を全バウンス、《カツキング》から《ミラダンテ》にチェンジすることで、ターンを跨いでも安全にリーサルへと持ち込む。

となるはずだったのだが、なぜか《XXDDZ》の召喚を選択し、アタックトリガーも消費。盾無しで相手にターンを渡してしまい敗北となった。

敗北の原因として考えられるのは、場数の足りなさ。

初めての大型大会で緊張していたという言い訳もできるが、明らかな選択ミスは冷静に考えることが出来なかったということ。

適度な緊張感は必要だが、冷静な思考が出来ないほどの緊張は場慣れしていればなかったように思う。

 

4.感想

初めての大型大会だったが、楽しんでプレイできたことは良かった点だと感じている。

プレイングの面だけを見ても、相手に振り回されることなく普段通りに動けていたと思われる。

また、【4c万軍投】に対して《ボーラス様》で全ハンデスを決められたことも嬉しかったことの一つだ。

今大会は0-3でドロップという結果に終わってしまったが、これに懲りずにまた高みを目指して挑戦していきたい。

 

5.意見

以下は初めて大型大会に参加した筆者の目線で気になった点を記したものです。

あくまでも個人の意見として述べるため、読者の方によっては違和感を感じる部分もあると思いますので、読み飛ばしていただいても結構です。

 

・制限時間30分は欲しい

・当日のスケジュール等の開示は少なくとも1ヶ月前には欲しい

・デッキシートはオンライン上で記入できるようにして欲しい(ツインパクトや難読漢字等が増えてきたため)

・できればオンラインでの提出もできるようにして欲しい

・提出用の公式デッキ構築サイトもあるとGood

 

以上となります。読んでいただきありがとうございました。